東京のサクラは昨日開花しました。
しかし、昨日の午後からぐっと気温が下がり、昨晩と今朝の散歩はとても寒くて、真冬並みの服装で出かけました。
明後日まで全国的に気温が低い状態が続くようです。
寒いのはちょっと苦手ですが、この低い気温のおかげで、サクラの花が咲いている時期は少し長くなりそうだとのことです。
さて、今朝の朝日新聞にちょっとショッキングな記事が掲載されていました。
■「引き取り屋」という闇
http://sippolife.jp/article/2015051400005.html
昨年、栃木県の河川敷などで犬の死体が大量に見つかる事件が起きたことは、このブログでも紹介しました。
この事件ではペットショップの関係者が逮捕されたのですが、彼らが営んでいたのは「犬の引き取り屋」という商売だったというのです。
朝日新聞の記者が栃木県のある「犬の引き取り屋」を取材したときのことが詳細に書かれていました。
敷地内に常に150頭以上の犬を抱えていて、3人で犬の面倒を見ているとのこと。建物からはひっきりなしに犬の鳴き声が聞こえていたそうです。
引き取り屋によると「毎日掃除して、すべての犬を運動させる。死ぬ犬は年間30~40頭ほど。みんな寿命」とか。
一方で、別の機会に現地を確認しにいった獣医師によると「換気できる窓が見あたらず、採光が十分に確保されていない。脚に糞(ふん)が付いている犬も多くいた。皮膚炎や眼病などの可能性がある犬もいたが、適切なケアが行われている様子はなかった」と語っているといいます。
引き取り屋には小型犬で1万円、中型犬で2万円、大型犬で3万円が引き取り料として入ってくるとか。
そして、「殺さないで、死ぬまで飼う。僕みたいな商売、ペットショップや繁殖業者にとって必要でしょう」と言っていたといいます。
この記事を読んで背筋の氷る思いがしました。
引き取り屋は本当のことを言っているのか、はなはだ疑問です。
そして、いかに劣悪な環境で犬たちが生活しているのかと思うと、涙が止まりません。
さらに、このような商売がまかり通っているペット業界に疑問と怒りを覚えました。
2013年9月に改正動物愛護法が施行されて以降、保健所での殺処分の数が少なくなっていて、地域によってはゼロになっているところもあるというニュースをよく目にします。
しかし、その裏ではこのような商売が横行し、ペットたちがその影響を受けている実態があるのです。
一番の被害者はペットたちです。
本当に悲しいことです。
記事の最後には東大名誉教授の声が紹介されていました。
「業者のモラルに問題があることは間違いない。環境省など施策を進める側は、長期的な視点に立って、商売のあり方や一般的な犬の飼い方などを全体として見直していかなければいけない」
ただ、記事では具体的な改革や見直しの案には触れていませんでした。
この瞬間にも劣悪な環境にいる犬や猫が数多くいると思うと、本当に胸が痛みます。
まさに待ったなしの状況だと思います。
この記事を読んで、今の僕に何が出来るのか真剣に考えようと思いました。
今朝の散歩のとき、新宿御苑大木戸門付近で撮った早咲きの桜。満開です。
愛犬と四季を感じながら散歩できるのは、本当に幸せなことだと思います
今日のポチ。「僕のような飼い主でも、一緒に居るのは幸せなのかな」
と思ってしまいました
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コメント
おはようございます
あの事件の人って飼う前提商売の人なんですか・・・
一ヶ月にこの値段ならギリでまぁと思うけど
引き取り値段大型犬で3万円で一生まかなえる訳が無いですよね・・・定期的に義務である予防接種もある訳だし・・・
で、引き取らさせた人は罪悪感から逃げられる
>地域によってはゼロ
これ訓練士の先生が怒ってました
単にその地域で捨てなくなっただけで県外とかに持っていって捨ててるだけだって・・・
引き取りしないは、良い事だけど捨てる人間は何が何でも捨てるので意味が無いって嘆いてました
改善された!なんてアピールしてるけど隣は増える図式
今の子は保護犬です
探していた訳ではなく本当に偶然に
成犬だったのですが、たぶん一緒に暮らした年数が私の知らない年数を超えたはずです
前の事をこの子は思い出すのかなぁって時々考えます
この子が幸せんだったと思えるように、一生をまっとう出来るように暮らそうと思ってます
二度めのコメントです。
我が家の柴メスはブリーダーが放棄して保護団体が引き取り、縁あって来ました。経緯を大まかに伺いました。ブリーダーはペットショップに卸し、売れないとまたブリーダーが引き取るのですが、その際手数料がかかるそうです。売れそうもない犬を最初から卸さずによろしくないことをしていることがわかり、その保護団体が手と口を出したというのです。よろしくないこととは、このような業者に依頼しているのではないかと思いました。
ブリーダーもペットショップも健全な所はたくさんあります。飼い主が保護犬だろうとブリーダーやペットショップ から迎え入れた犬であろうと終身飼育すること、捨てる人をなくすことが第一だと思います。 こういう業者に対しては一筋縄ではいかないでしょうから。
ひげぼうずさんのブログはたくさんの読者の方がいらっしゃるので出来ることはたくさんあると思いますが、影響力があるのでなかなか迷うところかもしれませんね。
ひげぼうずさんのブログには犬と暮らす楽しさと大変さ、両方が書いてあるのでそれだけでも充分助かっている人、手放さずに済んだ人がたくさんいるのではないかと思います。
ぽんきちさん、こんにちは。
今回の記事は、まさにペット業界の闇を見たような気がしました。
しかし、そんな闇を作っていることに、我々一般市民も大きく
関わっていると思います。
本当は保護犬がゼロになるような社会が理想だと思います。
まずはこのような実態が広く知られることが重要だと感じました。
Iさん、こんにちは。
僕もしつけ教室やドッグランなどで多くの保護犬に会いましたが、
いい飼い主に恵まれて本当に良かったと会うたびに思っています。
一方で、そうでない飼い主も多くいるというのが現実だと思います。
業者だけでなく、飼い主の意識改革も必要だと感じています。
こんにちは
里親と書いてあるが、単にブリーダーの用済みの犬や単に個人宅で飼えなくなったのを人にワクチン代や発送代を請求して譲り渡すのも多いんですよ
里親って書けば聞こえは良いですけどね・・・
今流行りのミックス犬も問題なんですよ
単にブリーダーからしたら純血では大成しない犬の使い道ですから・・・
可愛い犬が好まれるご時世を商売に上手く使われていますよね・・・
そんな輩の尻ぬぐいはごめんだわ!とも思いますが
生命ですしね
この感情を上手く使われているなぁと思う日々
ぽんきちさん、こんばんは。
このようなペットビジネスの闇があるのは、業界だけのせいでは
なく、ペットを飼いたいと思っている人も関係していると思います。
ドイツなど欧州のペット先進国のような制度がベストがどうかは
分かりませんが、ペットを買ったり飼ったりする人にも責任を
しっかりと負わせるようなことも必要かもしれませんね。
ペットショップで犬猫を買う人がいる限りは良くならない(`_´)ゞ