台風5号が北上しています。
今週末には、本土にも影響するかもしれないとのことです。
その影響からか、この先一週間の天気予報は、曇りマークと雨マークが並んでします。
ちょっと憂鬱な一週間になりそうです。
さて、今朝の朝日新聞に“衝撃的”な記事が掲載されていました。
■狂犬病、ペットへの予防注射は必要なの?
http://digital.asahi.com/articles/ASK702GTSK70UBQU00M.html
何が衝撃的かというと、東大大学院の杉浦勝明教授が「日本で狂犬病の予防注射を義務づける必要はない」と発言している点です。
ここまで踏み込んだ専門家の発言は、これまでなかったように思います。
ですから、厚労省の結核感染症課の担当者も「大きなインパクトのある研究結果だ。一つの研究をもってすぐに判断はできないが、今後の狂犬病予防対策の参考にしていきたいと考えている」と言っています。
杉浦教授が今年1月に発表した論文は、要約すると以下の通りです。
現行の日本の検疫制度が守られている限り、狂犬病の国内への侵入は「4万9444年に1回」。
検疫制度に違反して入国した犬猫が20%いたとしても、侵入リスクは「249年に1回」。
予防注射が義務づけられていない状況だったとしても、侵入を許しても最大で9.3匹の犬に感染するところまでしか広がらず、人間に感染する前に封じ込めることが可能だとか。
この記事で初めて知ったのですが、1985年までは年2回の予防注射が義務づけられていたそうです。
また罰則規定がありながら、犬の国内飼育数と比べると畜犬登録率は6割程度にとどまり、登録犬のうち予防注射をしている割合も7割程度だという数字も掲載されていました。
僕は義務だから仕方ないと思っていたのですが、この杉浦教授のような発言があることを知って、予防接種の必要性について少し疑問を感じています。
やはり注射による副反応の心配もあるので、ペットに注射を打たずに済むほうがいいですよね。
確かに狂犬病はとても怖いです。
小学生のときに学校で上映された映画には、狂犬病にかかった人が映っていて、その姿を今でも鮮明に覚えています。
この論文の発表をきっかけにして、もっと議論が高まってほしいと思いました。
今日のポチ。注射とは関係ない写真で申し訳ありません。
このような寝顔を見ると、本当に癒されます
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コメント
こんばんは!
私もこの先の天気予報で憂鬱になってます。
狂犬病の注射についても勉強になります。
そして、ポチ君の寝顔で微笑んでしまいます。
アメリカ(義姉がカリフォルニア在住)では狂犬病の注射は3年に一回みたいですね。3年程度は効果があるようで。日本で登録された犬の狂犬病の予防接種率は40パーセントだそうです。しかも登録されていない犬は接種していないと思うと、毎年真面目に受けている自分が馬鹿らしく思えます。犬に負担をかけているだけかもしれません。
それでも狂犬病の注射は安全を考えての現行どおりするべきだと私は思います。
台湾のように過去に狂犬病清浄国だった国が狂犬病が発見されてから現在かなりのお金をかけて調査を行ったり安心して愛犬を散歩させたくないような(少なくとも自分はそう思います。)状態になっている事を考えたら予防は大切だと思います。日本人は狂犬病に対して油断しすぎだと思います。所詮研究者はやっぱり違っていたってなっても責任はとりません。
某テレビ番組でわざわざ台湾に犬を連れていって散歩をしているのを見てつくづく日本人は安全ボケしてるなぁと思ったことがあります。
この問題は私もいつも考えていることで、獣医さんの意見も、その獣医さんによりけりで真っ二つに分かれますね。
混合ワクチンを毎年打ち続けると、アナフィラキシーショックで亡くなる犬もいるとかいないとか。
知り合いで、混合ワクチンは毎年は接種しないと言ってた人もいました。
うちの犬は他犬と触れ合うことが好きで、よくドッグランやデイケアへ行くので、何かあった時のことを考えると接種したほうがいいのかなと。それも飼い主の責任のひとつかなと思っています。
それ以前にドッグランも予防接種の証明や鑑札札ないと入れないし、デイケアはそれプラス、ノミダニ駆除してることが前提での預かりなので(^^;;
うちはまだ一歳未満なので予防も含めて、ですね。
今度改めてちゃんと獣医さんの見解を聞いてみようと思いますが、ワクチン受けてたらちゃんと防げた病気で万が一亡くなると、いたたまれないですね。
みぃさん、こんばんは。
今週は天気が悪そうですね。台風もきていますし。
愛犬の寝顔って、本当に癒やされますよね。
シッポさん、こんばんは。
3年に1回というのは欧米では主流のようですね。
日本でもぜひ検討してもらいたいですね。
そうすれば、接種率も高くなるかもしれませんね。
Jさん、こんばんは。
今回の論文を機に、いろいろな議論が出てきてほしいと思います。
欧米のように、3年に1回の注射という方法もありますし、
また、30年以上も法律が見直されないというのも、日本での接種率の低さにつながっていると思います。
狂犬病対策に限らず、国のペット対策が問われていると思います。
やまじゅんさん、こんばんは。
狂犬病の予防接種と同じように、混合ワクチンの接種もいろいろな意見があるようですね。
東京都立の公園にあるドッグランは、利用登録のときに狂犬病の予防接種の証明書をもとめられますが、本当は混合ワクチンも必要だと思います。
そもそも、狂犬病予防法は戦後の混乱期に占領軍GHQの指導で作られた法律でその主目的は日本は野犬が多いので野犬撲滅(撲殺などの殺処分含む)の大義名分だったようですね。図書館にも相談していろいろ関連資料を調べましたが予防法制定当時にどこかの地域で狂犬病が発生し広がりを見せていたという信頼に足る情報はこれまでのところ見当たりません。どなたか当時の参考になる関連情報をお持ちなら教えてください。
それから一昨年の台湾での発生はほぼ全べて野生動物(犬はたしか1,2匹)で人間への感染や被害はゼロだったようです。
いたずらに恐怖をあおるような情報(ワクチン必要論)に洗脳されないように気をつけましょう。
SakuraSoraさん、こんにちは。
狂犬病の予防接種には、いろいろな意見や考え方があると思います。
ただ、僕は法律は遵守したいと思っています。
犬と公衆衛生なら議論するまでもなく公衆衛生ですね。副反応で犬が死のうが知ったことじゃない